真夏の北日本海鉄道 完結編 (北陸3セク3鉄道/北陸本線/阪九フェリー/ほか)
◆1:ひかりレールスター・太多線 、 2:中央本線(中津川 ほか) 、 3:筒石駅 ほか 、
4:信越本線(鯨波駅~青海川駅)・越後線 ほか 、 5:新日本海フェリー ほか 、
6:五能線 、 7:奥羽本線(青森駅)・男鹿線 、 8:羽越本線(前半)
9:羽越本線(後半) 、 の続き◆
<旅の5日目>
am5:30 モハようございます
朝の糸魚川駅です
はるばる青森・秋田から、ふたたび九州へ向けて
ふたたび大移動!します
えちごトキめき鉄道
略してトキてつの列車
ボディが朝日に照らされて輝いています
まずは、北陸!
日本海沿い3セク路線を乗り継いで、西へ!
5:35 のりこんで、いざしゅっぱつ! ガタン
ガタタタン ガタン
日本海が見えてきました
今日は天気いいなー
ガタンガタンと、しばらく日本海を車窓に眺めながら列車は走ります
とちゅうで、トキてつから、あいの風とやま鉄道に変わりました
そういえば冒頭でもチラと触れたんですが
いま走ってる路線、もと北陸本線であるわけです
が、今やその大部分がトキてつ・あいてつ(略し方知らん)・IRいしかわ鉄道の3セクに
移管されたので、JRではありません
これはつまり、基本的に18きっぷ使えない、ということです(一部例外あります)
個別に運賃が必要になるので、コストがかさむ!
しかし最短距離で帰途につくために、やむをえない、、、
そんな不平不満をぶつぶつ言いながら、とちゅう泊駅で列車を乗り換え
ふたたび西へ ガタン ガタン
だんだんと町が見えてきました
高岡駅ホーム
8:00 ここでも列車をのりかえて、しゅっぱつ!
ガタ
ゴォォォオオオオーと川を渡ります
ガタタタン ガタン
8:30をまわって、
金沢を過ぎ、ようやくJRの管区になりました
9:10 粟津駅
列車いきちがいのため、数分停車します
で、ふたたびしゅっぱつ! ガタン
9:30 大聖寺駅!
ここでも数分停車
ふたたび列車にのって、ガタンゴトン走ります
さて、もうすぐ最初の目的地だ――
===============
10:00 福井駅とうちゃく!!
ひさしぶりだなー
駅がきれいになってる
早朝の糸魚川から、新潟→富山→石川→福井と、
一気に大移動してきました
お腹すいたので、お昼ご飯にします
時刻はすこし(かなり?)早いが、、、
駅構内の「今庄そば」にて
駅ソバ食べます
いただきます ズズズ、、、
――う うまい!?
シンプルで無駄のない味わい!
列車旅でいい加減つかれてきた身体に、優しくていい塩梅だ!
梅肉トッピングの酸味も効いてるぞ
ズズズーうめめうめ
時間まだ少しあるので観光したいけど、駅から離れられるほどの余裕はない
駅を出ると、なんかでかい建物あったので、
ここに行ってみることにします
なになに? セーレンだと
5~6階ほどあがった最上階には、
プラネタリムらしき施設があるようです
外の通路にキレイなベンチがあったので、ザックを降ろしてしばしひと休み
大きな窓からは、福井の街並みが見渡せる、、、
と思いきや、視界の大半は駅が占めています
うーむ
~ ~ ~ ~
ふたたび福井駅ホーム
11:10 関西~周辺部ではおなじみのタイプの車両にのり、
いざしゅっぱつ! プシューーーガタン
越前の田園風景の中を、列車はガタンガタンと走ります
12:00 交通の要所、敦賀駅とうちゃく!!
おおーーここもきれいになってる!
前きたときは、もっとコジンマリとしてる印象だったのに
ふたたびホームへ
新快速きました
18きっぷでのれる列車に関わらず、
そこらの特急・新幹線よりよっぽど速いという、関西JRの秘密兵器!!
これのって、一気に南下します!
とかなんとか言ってたら、なにやら背後のベンチから気配が、、、
ふりむくと――!?
なんかでっかい人すわってるなーと思ったら、
なななんと恐竜がベンチにすわっとる!!?
意表を突かれて素でびっくりしたな!!
しかし、、、なぜに白衣??
疑問に首をかしげながらも、
12:20 列車に乗りこんで、しゅっぱつ!!
ガタンゴトン、と北陸本線上りといえば、
敦賀ループ(鳩原ループ )!!
線路が複雑に絡み合い、列車の空中浮遊を体験できる貴重なゾーン!
しばらく走って山あいをぬけると、
景色もひらけて遠くに琵琶湖が見えてきた
13:00 近江今津駅
ここで、列車の連結がおこなわれます
すこし駅の外に出てみます
はじめてここ近江今津駅を降りたのが、9年前
そのときは、琵琶湖の水がしょっぱいかどうか確かめに来たのでありましたよ
はじめて京都に来たときだ
さておき
13:10 ふたたび列車に乗りこんで移動!
琵琶湖を左手に、カタタタンカタン
だいぶ進んできたなー
滋賀→京都→大阪と、新快速はグングン進みます
淀川の上を、ゴォオオオオーーーーと列車は走ります
~ ~ ~ ~ ~
15:00 神戸駅とうちゃく!!
ひさしぶりだなーーー
それにしても、暑い!!
日差しがすさまじい!
ちょっと列車に乗り飽きたので(18きっぷ旅なのに身も蓋もないけど)、
ここらで観光します!
神戸港をブラブラ
日差しは強いけど、潮風が気持ちいいな
海も青々として、さわやかだな
背中のザックはずっしり重たい、、、
フウフウ言いつつ汗だくで歩くこと10数分、
神戸のチャイナタウンこと、南京町にとうちゃく!
中国料理や飲茶などのお店が、
軒をつらねるようにズラーーと立ち並んでいます
昼ごはんが早かったし、小腹すいたので、
露店のひとつでハンディタイプの「エビニラまん」を1本購入
いただきます モグ、、、
――う、うまい!?
肉汁! 油!! ジューシーー!!!
チャイナタウンの熱気をコンパクトに凝縮したかのような、パワフルな味わい!!
列車大移動と重たいザック背負った徒歩で披露しきった身体に、
スタミナをファイト一発注入してくれるがごとき見事なうまさ!
うめうめモグモグ
スタミナを取り戻したところで、元町駅
本日最後の列車にのります
16:00 しゅっぱつ!!
空を走るかのように、高架線路の上をカタタタン カタン――
16:20 つきました
住吉駅!!
ここで、今回の18きっぷも使い納めです
ありがとー!
近くの住吉神社
旅の期間を無傷で過ごせたことへのお礼をします
さて
ちかくのバス停にて
やってきたのは、送迎バス
そう! 今から、フェリー乗り場に向かいます!
およそ30分ほど揺られて、
17:20 阪九フェリーのりばにとうちゃく!
ひさしぶりだなー!
今からコレのります
神戸六甲アイランドと北九州新門司とを結ぶ、旅客船やまと!
本日の宿、2等指定B
個室です
まるで航海日誌が掛けそうな、デスクまで完備されています
よーし
「本日の航海では、荒ぶる波の中、山ほどもある大きさのクラーケンと遭遇
巨大な触手が船体に絡みつき、格闘すること数時間
私は乗組員たちを必死に鼓舞しつづけ――」
(その後このデスクは荷物置きと化す)
18:30 神戸港をぶじ出航!!
空がしだいに茜色になってきました
まどろむようなピンク色の空気の中、
すこし湿っぽい海風が吹いてきます
19:20
入浴したり夕ご飯たべたりして、日もすっかり暮れた甲板
すると、
おおーーー明石大橋が近づいてきた!
関西~九州航路名物、明石大橋の直下くぐり!
今まさに! くぐり抜けた!
船は、ザンザンザンザンと波を切りながら、クールに走っていきます
さて夜も更けにけり
意識ももうろうとしてきて、そろそろオヤスイミンの時間――
~ ~ ~ ~ ~
翌日 am6:00
真っ赤な朝日だ
長きにわたったこの旅も、そろそろ終わりを迎えようとしています
甲板にて
潮風にしばし身をゆだね、
朝日のまぶしさに軽く目がくらみ、ふとまぶたを閉じると浮かんでくるのは――
中央本線、宿場町中山道の落ち着いた風情と木曽川の急峻な景色
炎天下の長時間徒歩移動で危機一髪だった、信越本線の鯨波駅~青海川駅間
新潟の静かな夜景をしみじみと味わった、朱鷺メッセ展望室
深夜発でとんでもない早朝着(しかも「巻き」で)の超弾丸、新幹線・飛行機も顔負けの新日本海フェリー
今回の旅における最大の目的にして、期待以上の絶景と懐の広さを堪能させてくれた、五能線
さすがの肌寒さに意表を突かれた青森駅に、台風5号の進路にドキドキした秋田駅
日本海の妙をじっくりと味わわせてくれた、羽越本線
どれもこれも、しっかりと強く記憶しています
ひさしぶりの18きっぷ鉄道旅からバトンタッチして、
この旅の最後を締めくくったのは、
大きく広がる青色と、潮風と空と織りなす海の道を走る、フェリー旅だ
夏もピークを迎え、やがて8月は終わってしまいます
(どうやっても覆すことができない法則の一つだ)
やがて晩夏へと、初秋へと、季節は移り変わります
夏の終わりを考えると、いつも、オセンチになってしまう
でも、変わらないことだって、いくつかは存在する
言っておこう
この旅はもうすぐ終わるけれど、旅はまだまだつづきます
ふたたび列車で旅に出る、その日まで、
いざさらば――!
(完)
========================
「真夏の北日本海鉄道 1」へジャンプ
by dolmens | 2017-10-12 06:11 | ◆ 音楽と僕ラ (メイン)