修験のやま (英彦山)
◆2014年 3月下旬のある日◆
am11:00 コニチハ

筑豊は添田町、
はるばるやって来ました、英彦山!
英彦山神宮 奉幣殿
山の中ということもあり、あたりはシンと静かです

神社のわきに、登山口があります
かつては修験者たちが、あまた行き来したそうな
まだ来たばかりの春と、過ぎてった冬とが交錯する陽気のなか、
英気を養わんがために、これより登山します!
いざ、しゅっぱつ!!
~ ~ ~ ~ ~

登りはじめ、ゆるやかな山道がずっと続きます
土と木のにおいが濃くて、
身体のなかに、自然の空気が染みわたっていくようです
すれ違いに降りてくる登山者はチラホラ

10分ちょっと歩くと、見上げるばかりの石段の道になりました
一段一段の高さが大きくて、なかなかしんどい
というか、結構きつい
フウフウ言いながら登っていると、
くだりの登山者さんが、「ガンバレーもう少し!」と
イマハシ 「ここって、今どれぐらいの地点なんでしょうか」
尋ねると、
くだりの登山者 「まだ10分の1ぐらい 」と、、、

序盤でいきなり挫けかけるも、なんとか登り切ったー!!
しばらくは下り道になるみたいです(まだ頂上でもないのに)
最初の難関を越した、といったところか!
まだ雪が残る山道の、やわらかい地面を踏みしめながら、
軽やかに下ります

しばらく、平坦な道がつづきます
土と落葉の入り混じった道は、
雪解け水でぬかるんでいて、すこし歩きにくい


鎖場(くさりば)
岩をよいしょとよじ登ります
なかなかハードになってきた

フウフウ、、、
~ ~ ~ ~ ~

登山開始から1時間半も経過、
中宮(中津宮)を過ぎて、空気がひんやりしてきたようです
だいぶ汗ばんではいるけど
――と、空が開けてきた
頂上も間近か!?

明らかに雰囲気は変わりました
落雷で焼けた木の幹が脇にあったり、ずいぶん雪も残ってたりして、
荒々しい景色になってきた
けれども、空はとても澄んで青くて、
なんだか天に吸い込まれるみたいにして、のぼっていくような感覚になってきます
ずーーーっと続く石段を、一つ一つ踏みしめるようにして歩を進めます
~ ~ ~ ~ ~
14時過ぎ


やったーーー!! やりました!
英彦山山頂に、ついにとうちゃく!!
標高1200メートル
高さはどうあれ、修験の一大地たる英彦山の頂上にたどりつけたこと
そのことが、じつにうれしい
足もフラフラ、息もフウフウだが、充実感サイコウだ!

ベンチに腰かけて、お弁当でも食べよう
、、、30秒もしないうちに、強烈に身体が冷えてきた!
さ、さむい!!
まあ、そりゃそうだよな
まだ雪が解けずに残ってるぐらいの気温なんだからなあ

腹ごしらえも済んだら、
身体を温めるため動き回ることを兼ねて、山頂ひろばを散策
あらためて、絶景の中にいて、とても気持ちがいいなあ!
山頂にいると、時間が止まっているみたいだ
風が山をかけていく音と、ときおり聞こえる鳥の声が、耳に身体に心地よいです
それで、
天に向かって歩いていくあの感覚は、ずっと残るだろうな
言葉ではうまく言い表せないような、神秘的な感じだ
修験者たちがこの山に幾度ものぼった理由が、
少しなりとも体感できた気がした、3月のひとときです
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山頂ちかくにて
どこか異なる世界にアクセスしていくような、specialな感覚をおぼえます
by dolmens | 2015-11-25 21:17 | ◆ 音楽と僕ラ (メイン)