真夏の中国地方ローカル線7 (芸備線)
◆前回まで 1 、 2 、 3 、 4 、 5 、 6 の続き◆
am10:30
ふたたび米子駅

駅前広場の、空とぶ列車モニュメント
「山陰鉄道の発祥の地」たる米子ならでは

11:00 まずは、初日にも乗った伯備線で南下します
1日目のと同じ「黄色い列車」にのって、いざしゅっぱつ!!
ガタン!
~ ~ ~

窓を開けると入ってくる風に、夏の匂いを感じます
本日は、若干の曇り空です
ガタンゴトン

11:50 根雨駅(ねうえき)で一時停車
背後は山です
数分ののちに、ふたたびしゅっぱつ
ガタ

山あいに流れる川に沿って、ガタンゴトン――
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12:50

備中神代駅(びっちゅうこうじろえき)にとうちゃく!
これまた、背後が山ぶかい

逆光ぎみだが、駅です
駅舎はなく、簡素な待合室があります

これより、芸備線に臨みます!!
うおおダイヤがスカスカ!
否が応にも気合が入ってきますよ
なにせ、この芸備線、
山陰本線と山陽本線を除けば、中国地方では最長の159.1km!!
3日間の激旅を締めくくるにふさわしい、長丁場ローカル線です

列車来ました 1両編成
さあ 芸備線のスタートだ
まずは、西へ
13:00 しゅっぱつ! ガタン
~

山の中を走っていくうちに、川が現れてきました
ゴトンゴトン

しばらく、川に沿って列車は走ります
川、冷たくて気持ち良さそうだなあ
ガタゴトン
~ ~ ~
14:00

中国地方のど真ん中、交通の要所である備後落合駅とうちゃく!
おつかれさまでした

ここ備後落合駅は、広島県と島根県のほぼ健在に位置します
芸備線を東西に、さらに木次線をもつなぐ重要拠点として、
かつては大変な賑わいを見せていたようです
が、今は無人駅
それどころか、秘境駅とさえ言われることもあります
駅舎に併設されている仮眠施設(駅員さんの)と思しき建物が、往時の活発ぶりを忍ばせます
しみじみ、、、、、、

ふたたびホーム
あちらは、木次線の列車
一足先に出発していきました

今度はコチラの番だ!
ふたたび一両編成の気動車に乗り込んだ
14:30! これからが長いぞ
さあ、いざしゅっぱつ! ゴトン
~ ~ ~

雨に降られて青々した木々の合間を縫うように、
ガタンゴトンと列車は走ります

左手に、川も流れゆきます
芸備線、川が印象的な路線です
ガタタタン ガタン

16:00 三次駅にて、赤い列車に乗りかえ
終点・広島へ向かって、ほんとのラストスパートです
たのむぜ!
ちなみに、三次は「みよし」と読みます
じつは先月も来たばかり
三江線の旅が懐かしい

田園風景の中を、ゆっくり走っていきます
のどかだ

ガタタタン ゴト
だんだんと町が見えてきました
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17:30

終着駅、広島へとうちゃく!
これにて、芸備線・完乗!!!!
すっかり馴染みの広島駅ホームですが、あらたな路線を乗りつぶして到着したことで、
印象がまるっきり変わります
感慨もひとしおです
あとは九州に帰るだけか
山陽本線に乗り込んで、すぐさましゅっぱつ
西へ!
長いようで、あっという間の芸備線だったな

山陽本線、岩国(山口県)のあたりをガタンゴトン
夕暮れの海を車窓に臨む
景色がボヤけているのは、きっと雨のせいだけではないはず
思わず頬に、熱いものが零れ落ちていきました
目を閉じれば、次々と脳裏に浮かんでくる中国地方ローカル線たち
青空と海の、山陰本線
田園地帯の向こうに山々がそびえたつ、伯備線
山々と平野部とが目まぐるしく移り変わり、オシャレツ駅も多い、姫新線
おだやかな風景と、不意打ちとしか言いようがない奇駅・亀甲駅を抱える、津山線
極上のノスタルジー、ローカル線の中のローカル線である、因美線
妖怪がうごめく、しかしのどかな港町へと繋がる、境線
そして、最後を締めくくったのは、
立地的にも存在的にも中国地方ローカル線の屋台骨である、芸備線――
名ローカル線たちが、キラ星のごとく群雄割拠する中国地方
もはや、あれもこれも!状態で、それは楽しい迷いです
そして、そのどれもが、いとおしく、最高の路線だと言い切れます
あらためて言おう
列車に乗るなら中国地方だよ、と
8月も終わり、晩夏へと季節は移り変わります
だが再び会おう! 中国地方ローカル線たちよ
(了)
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by dolmens | 2012-08-04 16:10 | ◆ 音楽と僕ラ (メイン)