山陰ローカル線の番格2 (三江線)
◆前回 の続き◆
am11:50

どうやら列車は、浜田駅(島根県)へ到着したもよう――

すぐさま列車を乗りかえて、
山陰本線を、さらに東へ進みます
12:05 しゅっぱつ!!
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12:40

車窓から、江津駅にとうちゃくしたことを知る
わが列車は山陰本線ではなく、ここから南へ分岐していきます
どういうことか??
フフフフ

ガタン ゴトン ――!?
この、おだやか田園風景は、、と言えば、
そう! 三江線です
名だたるローカル線たちが キラ星のごとく群雄割拠している中国地方において、
ひときわ異彩を放つ、名ローカル線です

名川・江の川(ごうのかわ)に沿って、
列車は「ゆっくりと」ガタン ゴトン 走っていきます

、、、と思っていたら、 ガタン ゴトン
ほんとにユックリだな
というか、のろすぎる気もするぞ
聞くところによると、
この三江線、「速度制限区間」がたくさん登場し、
大部分を時速15キロで走行するらしい

13:25
ぶらり、途中下車してみることにしました
のろすぎて、眠ってしまいそうなので、、、
「ミーーン ミンミンミン ミーーーー」 お!
セミの声がすごい!

田津駅!!
ワンちゃんがいますね
駅舎は、真ん中のプレハブ式建物がそう

ホームは、すぐ向かい側が山
はるばる、島根の山奥にやってきました
このあたりに来たのは、初めてです

待合室の中は、わりかし広いです

ダイヤ
まるで闘志をフツフツと沸き立たせてくれそうな、
列車本数の少なさ

さて、ざっと2時間以上は余裕が有るので、
というか次の列車が来ないので、
あたりを放浪してみることにします
セミの大合唱の中、草木おいしげる細道を、テクテク行きます

ミーーーンミンミンミーーン
のんびりした景色で、落ち着くなあ
草木の、みずみずしい匂い
空気がうまい!

!!
このお方は、もしや!!?
道沿いの脇に、おらっしゃいました

線路沿いの道を、ぶらぶら
いやあ 実に良いもんだ――
!?

、、、、、、
あれ、、、熊の絵ですよね?

あらーーコッチにも
あたりを見ると、
いたるところに「熊出没注意!」の黄色い看板が
まあ、出たら出たときで、、、

おおーーー江の川だ
小一時間ほど歩いてきました
やっと小さな商店がひとつあったので、飲み物を調達

しばし川を眺めることにします
山もでかいなあー
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ふたたび田津駅へ

ホームへと上がる階段のふもと
さっきのワンちゃん
寝てるねー

ホームでしばらく待っているとと、列車がやってきました
15:49 乗り込んで、しゅっぱつ!!
ガタン
~

ガタタタン ガタン
2時間も歩いたからか、列車がちょっとは速く感じられるなあ
しかし実際は、徐行(15~30km/h)走行

山あいの車窓風景に、心が落ち着きます
ガタン ガタン

線路のわきに、水門が!!

ゴォォオオーーとトンネルのすぐ外にも、やはり水門が!!
これは何かというと、
川が氾濫したとき、水害を防ぐために閉められる水門だそうです
川と緑が印象的な、三江線ならではの光景です

ふたたび江の川ぞいを、
ガタン ノロン と走っていきます

ガタタタン ガタン
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「テイク!」
「テイク」
「Take!!」
むっ
乗客たちが なにやら言い出したぞ
「Take! ていく・いっと、いーじーネ」
はっきりしやがれ コンチクショー!
すると!

【竹】駅!!
Take――「テイク」じゃなくって「たけ」駅だ
なんだ 駅の名前だったのか
早く言ってよ ンモーーー
だいたいこのあたりで、三江線の中間地点まで来ているようです
ということは、そろそろあの、伝説の駅が、、、!
(つづきます)
by dolmens | 2011-12-21 21:03 | ◆ 音楽と僕ラ (メイン)