初夏に高原を走る2 (久大本線)
◆前回 の続き◆
14:10
海抜543メートル、
セミの鳴き声がひびき渡る、野矢駅のホームに戻ってきました
――カタン カタン
JR九州のローカル線ではお馴染みの、黄色い気動車がやってきました
キ・キ・キーーー プシューーー
西方面へ向かう列車に乗り込んで、いざしゅっぱつ!!
~
「ゆふ高原線」の愛称をもつ久大本線
その山ぶかき線路を、ガタンゴトン進む!!
山と!!
川と!!
田園風景とが!織り成す、夏のシンフォニー!
開け放った窓から吹き込む風が、心地いい
目的地が見えてきたもよう――
~
14:40
着きました、、、!
豊後森駅(ぶんごもりえき)!!
日田駅とならび、久大本線における重要拠点のひとつです
構内はのどかな雰囲気で、じつに落ち着きます
看板の絵も、いい塩梅
モー
~
駅前
3頭身の桃太郎と、鬼の像
ズングリしているな
気を取り直して、数分ほど歩いて移動します
見えてきた――
鉄道遺産、豊後森機関庫!!
豊後森駅の裏手にあります
これまで久大本線に何回か乗って、車窓から眺めて存在だけは知っていました
が、じっさいに目の当たりにするのは初めて
まずは、構内の看板に目を通す
かつて国鉄時代、
となりの恵良駅から豊後森駅を経由して、宮原線(みやのはるせん)という線が走っていたとのこと
これが中々の赤字線だったらしく、ある筋では有名な路線です
イマハシも、名前は耳にしたことはあります
転車台
蒸気機関車が全盛の時代を忍ばせる
旧・豊後森機関区の最盛期には、
扇形機関庫に、SLを25両も収容していたそうです
まさに、
「夏草や つわものどもが 夢の跡」
の風景
~
さて、豊後森駅ホームに戻ってきました
15:10
ふたたび西へ向けて、しゅっぱつ!!
ガタン
~
ガタゴト揺られながら、ぼんやり車窓を眺めていると――
、、、、、、!!!
あの うしろ姿は、もしや、、、!?
さっき豊後森駅前にいたズングリ桃太郎と、
何かしらの因縁めいたものがあるのを感じます
いぶかしく思っていても、列車は走ります
ゴォォオオオーーー
岩がちで、無骨な表情の三隈川
本日2度目の天ヶ瀬駅ホーム
太陽がまぶしいな
数分停車したのちに、出発
ガタンガタン
============
16:10
リニューアルした、夜明駅(よあけえき)
列車いきちがいのために、10分ほど停車
ここは、久大本線と、北からやってくる日田彦山線との合流駅でもあります
夜明駅は新しくキレイになりましたが、無人駅です
改築前の風情ある夜明駅を知っている身からすれば、
どうしても一抹の寂しさを覚えてしまいますが――
以前とおなじ駅看板が掲げられているのは、嬉しいことではあります
駅舎の中は、さすがきれい
、、、しかし、駅訪問者ノートに描かれてあったこの絵は、
まったくもって意味がわからん
木の上のネコ 「ヒャーたすけて」 (※下にヘビがいる)
下のネコ 「大丈夫だよ」
コメント 「なにがあっても大丈夫!」
――だれか意味するところを解説してくれ
右端に「あいさつ」と書かれてるのも、謎だ
首をかしげつつも、
気を取り直して、夜明駅をしゅっぱつ!!
16:20 ガタン!
============
あれだけ急流だった三隈川が、たおやかな流れに変わってきました
田主丸駅ホーム
久大本線の旅も、もうすぐゴールだ
============
久留米駅でスピーディに列車を乗り換え、
鹿児島本線
17:40
原田駅(はるだえき)
駅前にて
18きっぷ旅リハビリも兼ねた久大本線リトルジャーニー、
これにて完了!!
、、、ラストは端折った上に、久大本線じゃなくて鹿児島本線ですが、、、
ちょっと用事があったのでね
「おつかれさまでした」
あっどうもーー
============
というわけで、
ひさしぶりの久大本線は、やはり良いものでした
博多からもほどよく近く、景色もグッド
難易度もそこそこ高く(じつは全線とおして走る列車は少ない)、
フェイバリット路線のひとつです
豊後森機関庫は、初めて訪れました
巨大な機関庫を目の前にして立つと、じつに感慨深い気持ちになります
ちなみに豊後森機関庫、近代化産業遺産としての登録がなされています
機銃掃射の痕や、割れた窓ガラスなどが、時代を感じさせます
一見の価値アリですよ
リハビリの目的は、ばっちり達成できたと思います
ありがたや久大本線
また来よう
(了)
「初夏に高原を走る 1」へジャンプ
by dolmens | 2011-09-15 22:17 | ◆ 音楽と僕ラ (メイン)