バタ電
◆2008年9月のある日 (前回の続き)◆
モハようございます
ここはJR出雲市駅の近く
一畑電鉄 の 【電鉄出雲市】駅であります
まずは 一畑電鉄について簡単に説明だ
・読み方は 「いちばた でんてつ」
正式名称 「一畑電気鉄道」
通称 「バタデン」
・90年以上の歴史をもつ
・島根県東部、出雲~松江(県庁所在地)を結ぶ ローカル線だ
・出雲市を基点に、北へ単線線路を延ばす
途中、ジャンクション駅【川跡(かわと)】を境に、
西・出雲大社方面、
東・松江方面 へと分岐する
説明おわり
あ ひとつ忘れていた
一畑電鉄を、全国的に有名にしているものがある
非常に貴重かつ 感涙ものの「何か」だ
これを語らずして 一畑電鉄は いや
島根は語れない
その「何か」とは!!
それは、「デ
おっ!!
そんなこと言ってる間に
きたぜきたぜ!!!!
(「デ の続きはあとで話すぜ)
2100系☆
もともとは 関東の京王線で活躍してた車両らしい
名車の誉れ高いそうだ
一日フリー乗車券を買い
いざのりこんだ! プシューー
9:12発! ガタン
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田んぼと 民家の入り混じった風景の中を
ぬうように ガタゴトと走る
【一畑口】駅
なんと スイッチバック駅!!
勾配をのぼっていく訳ではないようだが
完全にフイをつかれた
電車は前後の向きをかえて さっそうと ふたたび出発
ガタン ゴト
しばらく行くと
右手に 宍道湖(しんじこ)が見えてきた
でっかい湖だなー
このへん 列車はスピードを上げて
カタタン カタタンと さっそうと走る
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10:09
東の終点、【松江しんじ湖温泉】駅へ到着!!
駅を出ると 足湯がある
とことこ あたりを散策
宍道湖ぞいを トコトコ
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松江城まで歩いてきた
上ってみた
お堀ぞいに テコテコ歩く
駅までもどる
~
駅に到着
次発の列車が出るまで 時間があるので
昼ごはんを食う
古代米おにぎり それから しじみの味噌汁
宍道湖は うまいしじみが採れることで名高い
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12:41
【松江しんじ湖温泉】駅を出発!!
~
本日2回目の【一畑口】駅
スイッチバックで方向転換している 列車を見れた
オイラの乗ってる列車も
スイッチバックで向きを変え 出発
ガタゴト、、
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【雲州平田駅】へ到着
ここで列車を降りる
そいうえば 冒頭で話してた、一畑電鉄を全国的に有名たらしめているもの
それはまさに!!
この駅でお目にかかることができる
胸の高鳴りをおさえることが、もはやできん!!
(実は 最初に【松江しんじ湖温泉】までを乗りつぶしたとき
車窓から チラチラ見えていた)
おれ 「駅員さん!!」
駅員 「はい」
おれ 「こいつに逢いに、おれは九州からやってきたんだ!! さあ、あわせてくれ!!
じゃまだてするなら、おれはここを 動かん!!!!!」
駅員 「OKですよ どうぞご覧くださいー」
すんなり許可が出た!
やったぜ 至近距離で お目にかかれる
ついに!!
デハニ50形!!!!
正面から
2100系と並んで
少し オフショットで
アップで
車両庫の中
後部から
思わず エキサイトしちまった
そう このデハニ50形こそ
一畑電鉄が 日本鉄道界を代表し 世界にほこる、はえぬき車両だ
昭和3~4年に製造
2008年時点、日本最古参の車両だ!!
お座敷列車改造がされているが、現役で今なお活躍!!
内装が 木造!!
荷物室がある (デハニの「ニ」は、荷物台の「ニ」)
この色づかい!! 正面の一眼ライト!!
すてきじゃはーーーーー!!
いつまでも眺めていたい気持ちで いっぱいになるが
うしろ髪をひかれつつ
13:40の列車で 【雲州平田駅】をあとにする
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「あのーーー」
「そのーー」
「そのーーーーー」
むっ
乗客たちが なにやら言い出したぞ
「そのーーーーー」
はっきり言いやがれ コンチクショー!
すると!
【園】駅!!
「その」駅だ
なんだ 駅の名前だったのか
早く言ってよ ンモーーー
ここで途中下車し 隣の駅まで歩く
列車に乗ってても2分の距離にある駅だ
線路脇には 田んぼが広がる
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【湖遊館新駅】
ちょっと歩いたら すぐ着いた
のんびりした ちいさな駅だ
空がひろい
14:08
列車がきたので 乗り込む
~
14:25 【川跡】へ着
14:26発の列車に、すばやく乗り換え ふたたび出発!
~
5000系
これも京王で活躍してた車両だ
さあ着いた
【出雲大社前】駅!!
なぜにモスク!?
駅舎の中も ドーム状になっていた
ううむ?
何はともあれ、これにて一畑電鉄 完乗!!!
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出雲大社
せっかくなので お参り
古代出雲歴史博物館
大社のすぐ隣にある
あたりは静か
おだやかな風がふいてて
道の脇の木にかけられた風鈴がゆれて
チリリン チリリリンと かすかに鳴る音が 心地いい
博物館の中
剣!! 剣だらけ!
ズコーーーーーー!!
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◆最終日◆
この日は もう帰るだけ
山陰本線の車窓から 海を眺める
あいかわらず海しかない
しかし 今日もやっぱり すごい空だ
木次線や 一畑電鉄に思いを馳せつつ
列車は ガタンゴトンと ひたすらに進むのであった
~
【長門市】駅に到着
旅も終わりだ
いい旅だったな、、、、と思いにふけるが
なんと!
なんとーーーーー!!
ホームの中に!!!!
キハ28 が!?
なぜに!!
ああ これは
幼少のころを思い出しちまう
センチメンタル色だぜ
最後の最後に こんなドッキリがあるなんてね
山陰をノンビリとゆく のどかな旅だと思いきや
嬉しいフイうち連続の旅だった
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~エピローグ~
2回にわたって お届けしてまいりました
初秋の列車シリーズ
これは、去年の話でありまして--
何が良かったって、やっぱりデハニ50形だ
一年たった今でも ハッキリ覚えてる
いつまでも走ってほしいな と思っていたんだけど
老朽化、安全基準上の問題で
2009年3月29日、惜しまれつつ営業運転から引退
80歳こえてんだもんなー
本当に おつかれさんでした
現在、デハニ50形 まだ保管されてはいます
また逢えるといいけどなーー
また逢おう
※ 出雲シリーズの前半へジャンプ
by dolmens | 2009-09-26 17:44 | ◇木次線、一畑電鉄