潮の香り、紅葉、巨木の静かな声 (岐志カキ小屋/雷山千如寺大悲王院)
◆2013年 11月下旬のある日◆
糸島の志摩地域にある、岐志(きし)漁港に来ています
海が近いだけあって、風が冷たい!
さて、このビニールハウスの群れは、
いったい何でしょう?
そう! カキ小屋であります!!
店内には風が入って来ず、じつに快適!
灰よけのヤッケも貸し出してくれます
ちなみに、ヤッケは店ごとに色がちがってて、
ここ「恵比寿丸」の店内では、ビリジアン・カラー一色
まるで何かのスポーツチームみたいだ
で、いざ焼きます!
うおーーーーージュウジュウ!!
立ち込める潮の匂いが、じつに香ばしい!
カキだけでなく、魚やイカなんかも焼けます
焼けた焼けた
持ち込んだレモンのくし切りをジュッと絞って、
いただきます!
モグ、、、
――う、うまい!?
弾力、豊潤さ、味、すべてにおいてグッド!
なぜ人は、これほどカキに魅了されるのか?
食べれば答えは、おのずから見えてこようというもの! だってうまいもの
ハフハフモグモグ
こりゃ止まらん! モグ
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移動
雷山 千如寺大悲王院
開創は178年とのことです
1800年以上もの歴史を持つお寺さんです
境内、とてつもなく大きな楓の木
楓って、こんなに育つものなのか!
聞けば、なんと樹齢400年ということだから、驚きだ!
紅葉の見ごろはやや過ぎているようだけど、
この圧倒的な存在感に触れられただけでも嬉しいものです
木は偉大ですよね
庭園
風雅さと、いにしえの力強さをひしひしと感じます
紅にそまった葉っぱは、心が奪われるようにきれいです
風が葉っぱをサーーーっと揺らす音に、
しばし時が経つのを忘れます
~ ~ ~ ~
さらに雷山のふところへと向かって移動
雷神社(いかづちじんじゃ)
あたりはシンとしており、
秋の冷んやりした空気と相まって、引きしまった雰囲気が漂っています
――――!
境内には、これまた巨大な杉とクスノキが鎮座しています
静かに力強く!
葉っぱの擦れるかすかな音の中で、
偉大な声がひそやかに語りかけるのが聞こえてくるようです
しばし、境内をぶらぶら
いい空気をたくさん身体の中に吸い込んで、
特別な力(あるいはそのようなもの)をもらえたような気がしています
じっさい、元気が出てきたよ
人は、街や建物の中だけじゃ本来、生きていけないということなのだろう
秋もだんだんと深まって、灰色の空と紅葉、ヒンヤリとした空気に
季節のうつろいを知る、11月のひとときです
by dolmens | 2015-10-15 05:51 | ◆ 音楽と僕ラ (メイン)