映画 『風立ちぬ』

 
b0005281_19283468.jpg映画の感想
※ ネタばれあります


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『風立ちぬ』 (2013年)

■ スタジオジブリ作品
■ 監督:宮崎 駿
■ 声の出演:庵野秀明、瀧本美織、ほか



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で、感想は、一言につきます
透き通っていて、うつくしかった
ストーリーも、映像も


あらすじを、超・端的に言うと、

◆ 伝説の設計技術者、堀越二郎が主人公
◆ 飛行機が好きで、美しい風のような飛行機をつくりたい
◆ 設計士としての生きざま、その話に加えて、
 「不治の病」モノがストーリーに入る
 (恋人が結核)


堀越二郎は、神話になった戦闘機「ゼロ戦」の主任設計者
ちなみに映画では、戦争および戦闘シーンは出てきません
この映画は、反戦とか戦争うんぬんを扱っている映画ではなく、
もっと純粋なものを扱っている

すなわち、技術~美へのあこがれ
これは、ユートピア思想に近いもので、ときとして狂気を併せ持つ
技術の進歩は、「希望」と「毒」の両方を持たらすからです

そのあたりのことが、全編をとおして、すごくよく描かれていた


 ~ ~ ~

さて、主人公の飛行機に対する気持ちは、無垢そのものなんだけれども、
むしろ、浮世離れした雰囲気すら感じた

さらに言えば、
副タイトルに「生きねば」と付いているものの、
そもそも主人公が、この世にしっかり生きているという風には感じなかった

夢の中で、イタリアの著名設計士・カプローニと邂逅し、
ひろい草原を飛行機でたわむれるシーンが、たびたび登場する

しまいには、夢と現実が交錯して、映画が終わっていく

こなごなになった飛行機の前に立ちすくむ主人公
もはや、現実なのか夢なのか判然としない

この世ならざる雰囲気を強く感じたのは、
これ、主役・二郎役である庵野秀明の声優ぶりが、すごくよくハマってたからだよなあ
喋り方がたんたんとしていて、それが映画全体にまで広がる浮遊感を醸しだしていました


映画を観る側の、魂が抜かれていくような、そんな具合でした



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余談

技術視点で
「うおお計算尺!」とか
「おお、みんな手書きで図面かいてる! CADじゃない」とか
「仕様書の単位系がkg重! SI単位化してない!」とか、
「リベットじゃなくて沈頭鋲と呼んでる!」とか、
部分部分ミーハーに見ていたんですが、
技術者は良くも悪くも「純粋」で、そのあたりのこともよく描かれてて面白かったです

流体力学は萌えるよなあ
 

  
 
 
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by dolmens | 2013-07-29 19:41 | ◆ 音楽と僕ラ (メイン) | Comments(0)  

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