いとしの最南端鉄道 5(吉都線、肥薩線)
◆ 1:肥薩おれんじ鉄道 、 2:指宿枕崎線/山川駅、指宿駅 、
3:指宿枕崎線/西大山駅、枕崎駅 、 4:日豊本線/鹿児島中央駅~都城駅 の続き◆
みやざきチキン南蛮カレーを堪能し、ふたたび都城駅ホーム
これより、超・重要区間に臨みます
どこなのか?
こたえよう――それは、吉都線(きっとせん)です
ここ都城駅と、鹿児島北部の吉松駅とを結ぶローカル路線であり、
そして、九州におけるJR路線中、イマハシの「最後の未乗区間」である!
ついに、、、ここまでやって来れた、、、
はやる気持ちを抑えつつも、列車に乗り込んだ!
12:06、いざしゅっぱつ!! ガタン!
山と田んぼとが織り成す景色の中を、ガタンゴトン走っていきます
小一時間ほどで、うっすらと霧島連山が見えてきました
ガタゴトン
しばらくの間、列車は初夏の風景の中を走ります
のどかだなあ
霧島連山をバックに、農風景がずっと続きます
ガタゴト――
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13:35
ぼーーっと車窓の景色を眺めていたら、
あっという間に目的地へ着きました
ここは、、、
吉松駅!!
吉都線の終点です
と同時に、吉都線・完乗!!!
これで、九州のJR路線をすべて乗りつぶすことができた
感無量、、、
吉松駅の待合室
たたみ四畳半に、ちゃぶ台と座いす
なんだか所帯じみてるな
九州のJR全路線を完乗した喜びを噛みしめつつも、
現実問題、次の列車まで、2時間ちかくも待ち時間がある
しばしノンビリします
駅のすぐそばにある広場
C55の静態保存が安置されています
駅や、外をブラブラしてたら、
なんやかんやで時間が経つのはあっという間
ホームに戻ってみよう
おおーー特急「はやとの風」だ
ありゃ? 観光列車「指宿のたまて箱」とも書いてあるな?
どっちなんだ
この列車、あしゅら男爵みたいな外見してるから、
ますます分かりにくいな
もっとも、どちらにしてもこの列車には乗らない
イマハシがこれから乗り込むのは、
もはやおなじみ「いさぶろう・しんぺい号」です
これより北上、肥薩線に臨みます!!
15:16 しゅっぱつ!
ガタン
~ ~ ~
ガタタタン ガタン
いやーー相変わらず山深いとこ走るなあー
この「しんぺい号」も、肥薩線も、もう数回ほど乗っているので、
新鮮な感動はないにしても、そのぶん落ち着いて景色を楽しめるので、
よいです
霧島連山を望む、絶景車窓
あいにくの曇りだけど
手前に見える、砂防堰堤が気になるな
おおーー見事な透過型ダムだ
砂防堰堤ってのは、土砂災害などを軽減するためのバリアみたいなものなんだけど、
列車はそれよりも上を走っている、という事実が、
よくよく考えると恐ろしい
肥薩線が走るエリアが、いかに急峻な地形であるかを物語っています
とちゅうの矢岳駅(やたけえき)
しんぺい号は観光列車であり、
見どころ駅では一定時間ほど停車してくれるので、ありがたいです
ガタン ガタン
肥薩線名物、大畑ループ(おこばるーぷ)とスイッチバックを経て、
列車は、山をスイスイ降りて行きます――
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16:35
しんぺい号の終着駅、人吉駅にとうちゃく!!
おつかれさまでした
今朝は、鹿児島の南端部、枕崎にいたというのに、
今や熊本なんだなあ
ここで一時間ほど、ふたたび待ちます
さすが人吉は、城下町の風情を色濃く残す町らしく、
駅舎がまるで、城そのものです
もうすぐ5時になるなあ――
ん?
チャララララーーン
ハッッハッハッハー
おおーーー! 城から何か出てきた!!?
この城オブジェ、どうやらカラクリ時計のようです
ストーリー展開を追ってみると、どうやら、
「殿様が家来たちの目をかいくぐって、
きれいな町娘さんのところにソロリ忍びにいく」
という趣旨だった
うーーーむ
からくり時計の精緻さと、ストーリーの脱力具合との対比に混乱しつつ、
もうそろそろ、次なる列車に挑む時間がやってきた
さあ、お次はどこか?
どこなのか!!?
(つづきます)
by dolmens | 2013-03-28 18:32 | ◆ 音楽と僕ラ (メイン)