水族館劇場 「機械仕掛けの糸姫」

 
◆2012年 2月中旬のある日◆

縁あって、野外テント劇団 水族館劇場 の公演、
「機械仕掛けの糸姫」を観に行ってまいりました

b0005281_9165072.jpg


会場となったのは、九州大学箱崎キャンパス内にある、
総合研究博物館 第一分館倉庫

ここは元々、
九州帝国大学 工学部の「知能機械」実習工場として使われていたものです
100年ちかく前に作られた旋盤機械たちが、
きれいに磨かれて安置されていました






b0005281_9165978.jpg

そんな機械工学の夢の骸に囲まれた中央に、舞台が組まれていました



 ~ ~ ~



作品「機械仕掛けの糸姫」は、
主には夢野久作『ドグラマグラ』を、
その他いくつかの物語――『太陽を盗んだ男』『崖の上のポニョ』等――を、
モチーフにした芝居です

※ ドグラマグラ・・・
「日本三大奇書のひとつ」とも、「幻魔怪奇探偵小説」とも、
「この書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来たす」とも言われている小説


しかし、単なる<ドグラマグラへのオマージュ>に終わらず、
見ごたえ十分の作品でありました

どんな話であったか




 ~ ~ ~

冒頭
「……ブウウ―――ンンン――――ンンンン……………」
というモノローグが発せられるとともに、
ガイガーカウンターが「キキキキキキキキキ」とけたたましく鳴り響く
異常に白くたちこめる煙とともに、舞台は幕を開ける

現実と夢、過去と未来の世界が、目まぐるしく交錯
九州帝国大学 精神病棟(呉一郎や狂美少女モヨコや胎児の夢や解放治療)、
路上の女乞食と、謎の引越し看護婦、
筑豊炭鉱の母子、放生会のお祭りの夜、
「砕け散った太陽」を盗みにいく、放射線防護服の二人組、

そして、そうやって同時並列的に進行していくパラレルワールドを、
糸で紡ぐように縦横無尽に行き来する、犬神博士(娘)と老人



奇しくも舞台は、『ドグラマグラ』とおなじ九州帝国大学
<知能機械工学実習場>という異様な空気感の中、
極度に張り詰めた緊迫感の中で執り行われた活劇

幻想的で耽美でもあり、
そして重大なインスピレーションを受けることができました

いや観に行ってよかった
 



b0005281_9115240.jpg

 
 
 
[PR]

by dolmens | 2012-10-22 19:23 | ◆ 音楽と僕ラ (メイン) | Comments(0)  

<< 久留米ブラブラ むなかた >>