真夏の列島横断旅4 (只見線〔後半〕)
◆序 (災害と原発事故と世界によせて) 、 (1) 、 (2) 、 (3) の続き◆
~ 2日目 13:50 ~
会津坂下駅(あいづばんげえき)をしゅっぱつ!
ガタン
いよいよ、只見線の佳境に入る、といったところか!
期待に胸がドキワクだ
ガタンガタン
さっそく、山の中に入ったようだ
木が生いしげる横スレスレを、列車は走っていきます
ところどころで、田んぼがポツンポツンと現れます
ふたたび山
トンネルを、くぐろうとしています
トンネルを抜けて、ガタンゴトン ゴォォオオーー
!! ずいぶん高いところを走っているようだ
真下には、スギの木がたくさん立っています
大きな只見川の上を渡る
少し雨がパラついてきた
全開にしている窓を、閉めるやいなや、スコールに
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14:42
会津宮下駅
列車いきちがいのため、数分ほど停車
雨は一瞬つよくなったが、すぐ止んで、晴れ間が戻ってきた
山の天気は変わりやすいと言うが、さもありなん
ムシムシする
駅舎の中
手入れが行き届いています
しかし背後は山
14:50、ふたたび出発!!
ゴト
~
只見川によりそって、ガタゴト
雨上がりで水煙が立ち込めて、いいあんばい
橋をゴォォオオーーと渡ります
川沿いを列車は走ります
川から離れて、田園地帯
雲間から漏れいずる太陽の光がまぶしいな
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15:22
会津川口駅
なかなか大きな駅
ここでも数分ほど停まるもよう
ホームに戻ってみると、!!?
車掌さんが肩にかついでいる物は、もしや!?
タブレット交換!!!!
ちなみに「タブレット交換」とはなにか、簡単に説明しますと、
・線路が単線で、駅で「上り列車」と「下り列車」がすれちがう区間では、
特定の通行票(タブレット)を持っている列車しか、その区間を走れない取り決めになってます
・そのため、別の区間に列車が入るときには、車掌さんや駅員さんが、
そこを走ってきた列車とタブレットを交換します
・なんのために、こういうことをするのかと言うと、
単線の区間内で、列車同士がぶつかるといった事故を防ぐための、安全措置のためです
とは言っても、近代化が進んだこのご時世、
タブレット交換を行なう路線は、極めて少なく、貴重なのです
(例えば九州では、ただ1箇所、くま川鉄道でしかお目にかかることができない)
タブレットを交換し終えた車掌さん
(輪っかの下部が、タブレット版をいれるケース)
背中がカッコいいぜ!!
ぶじにタブレット交換を見守り終え、こちらも一安心
興奮してて、さっきまで気づかなかったが、
線路のすぐ向こうが川だ
湖みたいに広い
ホーム内の、雪の深さをを計るのであろう計測器
このあたりの積雪量のすごさを物語っています
さて、15:30
ふたたび列車はしゅっぱつ!! ガタン
~
山と川とが織り成す風景の中を、列車はガタゴト走ります
夏の山の中を、ガタンゴトン
ガタン ゴト
雨が降ったり、止んだり、かと思ったら太陽がつよく照りつけたり、
天気がめまぐるしく変わってます
それにしても、只見川ってのは大きな川だ
湖のように広い川べりをガタゴトン
極上の気分だ
ふたたび山を、ガタゴト
晴れ間がもどってきたようだ
ガタンガタン――
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16:12
只見駅にとうちゃく!
これまた背後は山ぶかい、風情がある駅
もはや相棒とでも呼びたくなる、キハ40の雄姿
16:20、ふたたびしゅっぱつ
極上の旅を、またよろしく頼むぜ!
ガタン
~
只見駅のとなり、田子倉駅ホーム
スノーシェルターの中にある、変わった駅です
シェルターを抜けると、田子倉湖がお出まし
これから、「六十里越トンネル」という長いトンネルに入ります
その長さ、なんと6,359メートル
しばし真っ暗
ゴォォォオオーーー
ガタタタン ガタン――
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16:50
トンネルを抜け、福島県から新潟県へと変わりました
只見線の旅も、そろそろラストスパートだ
車内で、ハッピ姿の観光大使なる方々がやってきて、
「記念にどうぞ」と、只見線・記念乗車証をいただく
うれしいね
田んぼと山とが織り成す、味わい深い風景にまどろんでいたら、
ななななんと!!!
!!?
なんだこの建物は!! キン肉ハウスか!?
ということではなく、おそらく倉庫かなにかで、
雪の重みでつぶされないように、あのような形の屋根になっているんだろう
いやあービックリした
似たような形の屋根をした小屋が、チラホラ
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17:42 着きました、、、
4時間半の、長かった只見線の旅も、
ようやくゴール地点に至ったもよう
只見線の終着点、小出駅(こいでえき)!!
新潟県です
いやあーー堪能した堪能した
駅のまわりは静か
~
小一時間ほどして、本日さいごの列車に乗りこんだ
上越線にて南下します
18:32 しゅっぱつ!!
ゴトン
~
19:14
本日の最終目的地、越後湯沢駅へとうちゃく
おつかれさまでした、、、
さすがにフラフラだ
「おつかれすーー!」
む、、、
ホームでは、新潟美人がお出迎え
ねぎらいの言葉が、ありがたい
しかし、とにかく腹が減った
駅そば「湯沢庵」
ここで晩ゴハンと、しゃれこもう
もはや食べ物屋を探す体力も気力もないし、
「駅そば」ってのは、大体においてハズレというものがないからね
せっかくなので、「雪割そば」という、雪国らしい名前の蕎麦を注文
みぞれと梅が特徴的
ズルズル――これは、うまい!!
またたく間にたいらげた
水もガボガボ飲む
~
ゴハンを食べた後は、宿だ
昨日は夜行列車の中で寝たので、丸二日間ほとんど列車に乗りっぱなし
さすがに今日は、横になって眠りたい――ということで、
近くの健康ランドに移動、投宿
、、、一心地ついたところで、意識がモウロウとしてきた
やがて視界がホワイトアウト
ムニャムニャ――
(つづきます)
by dolmens | 2011-10-11 22:12 | ◆ 音楽と僕ラ (メイン)